2025.01.09
不妊症、妊活について
![あゆみの整体院](https://izumi-seikotuin.jp/wp-content/uploads/2025/01/31615993_s.jpg)
今回は、不妊症、妊活についての情報をお届けします。
不妊症は増えている?!
最近現場で治療をしていても「なかなか子供ができなくて…」、「何年も不妊症外来に通院している…」のような話をよく耳にします。
私も治療現場に立つようになり21年以上になりますが、昔に比べるとこのような話を聞くことが非常に多くなているように感じます。
これは、たまたま偶然なのか何か原因があって実際に増えているのか?
厚生労働省のホームページで確認したところ、なんと妊娠を希望する夫婦の4.4組に1組の割合、約25%の夫婦が不妊症で悩んでいるとのこと。10数年前から見ると約4倍近くになっているということが書いてありました!
女性側の体に原因あり不妊となることもあれば、男性側に原因があることもあります。医療技術の進歩で不妊症と診断される方が増えたのも数字的に増えている一つの原因といれるかと思います。
私がたまたま耳にしていただけではなく、実際にかなりの割合で増えているようです。
私は小児発達の問題も普段から治療を行なっているので、小児発達の問題は増えているのは分かっていましたが、不妊症までこんなに増えていたということを考えると、子供に関する悩みを持っている夫婦は本当に多いのだなと実感します。
様々な文献や記事で、なぜこんなに不妊症が増えているのかを調べてみると、多くの文献で以下のことが問題視されていました。
①晩婚、晩産化
②過剰な精神的ストレス
③運動不足(デスクワークの増加)
④睡眠不足
⑤食生活の変化
⑥嗜好品の変化(飲酒、喫煙、化粧品など)
神経学の専門家として日々治療をしている私としては「過剰な精神的ストレス、運動不足、睡眠不足」が特に重要だと思っているのですが、まずは食生活と嗜好品の変化について説明をさせて頂きたいと思います。
食生活、嗜好品の妊活への影響
食品や嗜好品の中で特に何が問題になるかというと、添加物や人工甘味料など、自然界に存在しないもが含まれて作られているものです。
最近はなかなか避けることができないものとして食品添加物があります。食品添加物を避けようと思ったらスーパーで買い物など全くできません。
これらの食品添加物は過剰に摂取したり、複数の添加物を同時に摂取したりした場合、内臓に負担をかけ機能を乱したり、脳にストレスを与えることで自律神経を乱すことなど、様々な影響が指摘されており、これも婦人科系や男性の生殖機能への影響があるものと考えられています。
また乳製品などに使用する牛乳も牛へ成長促進剤を与えることで搾乳のサイクルを上げているものも多く、搾乳した牛乳にも成長促進剤の成分が含まれてしまっていることもあると言われています。
もしこの成長促進剤の成分を牛乳を通して人間、特に子供が摂取した場合、婦人科系の臓器やホルモン系が早熟となってしまい女性としての機能が乱れる原因となります。
精神的ストレス、運動不足、睡眠不足の妊活への影響
最近は世の中の変化も激しく、様々な精神的ストレスを抱える方が増えています。
また一昔前と比べるとライフスタイルや仕事の内容の変化により、体を動かす機会の減少や睡眠時間をしっかりと確保できない方も非常に多くなってきています。
精神的ストレス、運動不足、睡眠不足などが発生した場合に共通して起こる問題点として「脳疲労による自律神経の乱れ」があります。
脳疲労が起こると必ず自律神経の機能も乱れます。そのことにより内臓機能の乱れ、ホルモンバランスの乱れが発生し、より良い妊娠を目指すことが困難になってしまうことがあるのです。
より良い妊娠を目指すために
女性、男性ともに、より良い妊娠を目指すために日常生活の中で何を意識したら良いかをお伝えさせて頂きます。
①食事、嗜好品
全ての食品や嗜好品の中で添加物を完全に避けることは非常に困難です。
ですので、まずは調味料を変えることからお勧めします。
基本調味料と言われる、塩、醤油、味噌、みりん、酒など普段の料理に使う調味料を変えるというのは非常に行いやすいことで、それだけでもかなりの添加物の摂取を避けることができます。
塩は自然海塩を、醤油や味噌は時間をかけて発酵させたもの、みりんはもち米と米麹、焼酎から作られたもの、酒は米と麹から作られたもの。実は普段スーパーで買っている調味料のほとんどが大量の添加物を使用しそれっぽいものにされた言わば「まがい品」なのです。
塩はやや分かりづらいのですが、それ以外の調味料は原材料表示をみるとすぐに分かります。
添加物により精製された調味料に比べるとやや値段は高いですが、普段からよく使うものですので可能でれば良い調味料を使うことをお勧めします。
②脳疲労が蓄積しないようにする
極端な話、脳疲労さえ起こらなければ自律神経の機能は正常に維持することができます。
精神的ストレスを長期的に感じると「左脳の疲労」を起こします。これをケアするため私生活の中で行うと良いことは「右脳を使う時間をつくる」ことです。
右脳は直感やビジュアル、感覚に反応する脳です。右脳を活性化する方法としてお勧めなのが、話が難しくない映画を観る、美術館に行く、普段食べない美味しいものを食べる、綺麗な景色を見に行くなどです。要は五感や感性をを刺激するようなことです。
このようなことを行うと脳の中でセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどが盛んに分泌され感情的に満たされた状態になります。
これが左脳の疲労を強く回復させてくれます。
運動も同様の効果があるので非常にお勧めです。
脳疲労を回復させる上で睡眠は絶対条件ですので、できるだけリラックスできる環境で、しっかりとした睡眠時間をとることを意識してください。寝る前のスマホやパソコンはできるだけ避けたほうが良いかと思います。
このようなことを日常生活で意識することで、体の中の環境が整いより良い妊娠を目指すことができるようになります。
当院の治療では、さらに専門的な角度から検査を行い的確なアプローチをおこなってまいりますので、なかなかに妊娠まで至らない、不妊症外来に通院している、これから妊娠を目指したいという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。