2025.02.10
カロリー制限ダイエットのやり方

カロリー制限ダイエットは、1日の摂取カロリーを消費カロリーよりも少なくすることで、体脂肪を減らし、体重を落とす方法です。極端な制限ではなく、無理なく継続できる範囲でカロリーを調整することが成功のポイントです。
1. 目標カロリーの設定
まず、自分の1日の消費カロリー(TDEE: 総消費カロリー)を把握し、それを基に目標カロリーを設定します。
① 基礎代謝(BMR)を計算
基礎代謝とは、何もしなくても消費するエネルギー量のことです。以下の計算式を使います。
ハリス・ベネディクト方程式(簡易版)
• 男性: 66 + (13.7 × 体重kg) + (5.0 × 身長cm) − (6.8 × 年齢)
• 女性: 655 + (9.6 × 体重kg) + (1.8 × 身長cm) − (4.7 × 年齢)
「基礎代謝 計算」で検索していただくか
https://keisan.casio.jp/exec/system/1161228736
こちらのサイトで計算できます
② 総消費カロリー(TDEE)を計算
基礎代謝に日常の活動レベルを掛けます。
• ほぼ運動しない(BMR × 1.2)
• 軽い運動(週1~3回)(BMR × 1.375)
• 中程度の運動(週3~5回)(BMR × 1.55)
• ハードな運動(週6~7回)(BMR × 1.725)
③ 目標カロリーを設定
脂肪1kgを減らすには約7,200kcalの消費が必要です。無理のない範囲で、1日あたり500~700kcalのカロリーカットを目指すのが理想です。
• 体重をゆるやかに減らす(-0.5kg/週) → TDEE – 500kcal
• 体重を早く減らす(-1kg/週) → TDEE – 700kcal
2. カロリー制限の実践方法
① 低カロリーでも栄養バランスを意識する
カロリーを減らすだけでなく、栄養バランスを考えた食事が重要です。
• タンパク質(1日あたり体重×1.2~2g推奨)
• 鶏むね肉、魚、豆腐、卵、プロテインなど
• 炭水化物(低GIのものを選ぶ)
• 玄米、オートミール、全粒パン、さつまいもなど
• 脂質(良質な脂を適度に摂取)
• オリーブオイル、ナッツ、アボカド、青魚など
② 食事のポイント
• 食事回数をコントロールする
1日3食にこだわらず、1日2食や間食を含めて調整してもOK。
• 野菜をたっぷり摂る
食物繊維が豊富で満腹感を得られ、カロリーも低め。
• 加工食品を避ける
高カロリー・高脂質の食品(ファストフード、菓子パン、スナック菓子)は控える。
• 食べる順番を工夫する
野菜→タンパク質→炭水化物の順で食べると、血糖値の急上昇を防げる。
3. カロリー制限を成功させるコツ
① PFCバランスを意識する
カロリーだけでなく、P(タンパク質)、F(脂質)、C(炭水化物)のバランスが重要です。
一般的なPFCバランス(%)
• タンパク質:15~30%
• 脂質:20~30%
• 炭水化物:40~55%
例えば、1日1500kcalで設定する場合(P30% / F25% / C45%)
• タンパク質:150g(600kcal)
• 脂質:42g(375kcal)
• 炭水化物:169g(675kcal)
② 運動と組み合わせる
• 筋トレ(週2~3回) → 筋肉を維持しながら代謝を落とさない
• 有酸素運動(週3~4回) → 300~500kcal消費するウォーキングやジョギング
③ 継続しやすい食事スタイルを選ぶ
• 「たまに好きなものを食べる」チートデイを活用
• 週に1回、好きなものを食べることでストレスを軽減
• カロリー計算アプリを活用
• 「あすけん」「MyFitnessPal」などで食事管理
• 外食時の工夫
• 揚げ物を避ける、ドレッシングを少なめにする
4. カロリー制限ダイエットの注意点
① 極端なカロリー制限はNG
• 1日1200kcal以下の食事を続けると、栄養不足や筋肉の減少を引き起こし、リバウンドしやすくなる。
• 目標体重になった後も、急に元の食生活に戻すとリバウンドのリスクが高い。
② 停滞期があることを理解する
• 体はエネルギー消費を抑える適応をするため、減量が止まる時期がある。
• 停滞期対策として、摂取カロリーを少し増やしたり(チートデイ)、運動を強化するのも有効。
③ 体重だけにこだわらない
• 体重よりも体脂肪率や見た目の変化をチェックすることが大事。
• 毎日ではなく、週に1~2回の計測がモチベーション維持につながる。
まとめ
カロリー制限ダイエットは、消費カロリーよりも摂取カロリーを少なくすることで体脂肪を減らす方法です。
• まずはTDEEを計算し、1日500~700kcal減を目標に設定
• PFCバランスを意識し、栄養不足にならないようにする
• 運動(筋トレ+有酸素)を組み合わせてリバウンドを防ぐ
• 極端なカロリー制限をせず、継続できる範囲で行う
無理のない範囲で長期間続けることが、健康的に痩せるポイントです!